2017年版 英会話サイモンズはこんな教室です

2017年になりました。まもなく英会話サイモンズは3周年を迎え、4年目に入ります。

さて、この記事を読んでくださっている皆さまの中には、「マンツーマン英会話&個別指導というシステムは良さそうだけど、具体的な成果はどうなんだろう」 と思われている方がおられるかもしれません。そこで、「2017年度版 英会話サイモンズはこんな教室です」は、まもなく開校から3年を迎える英会話サイモンズの「成果」をテーマにして書いてみたいと思います。

なお、「2016年版 英会話サイモンズはこんな教室です」では、私たちがマンツーマン英会話&個別指導というシステムを採用している理由をご説明していますので、よろしければお読みください。

レッスンの成果ははっきりと表れています。

まず、レッスンの成果は出ています。仮にサイモンズ開校以前の私たちが出会ったとしたら、「まだ1年しか習っていないのにこんなことが言えるんだ!」とか、「留学経験もなしに中学生でこんなに話せるんだ!」と驚いたに違いないレベルの生徒たちがいます。

いくつか具体例を挙げてみます。

2014年夏休み総括(1)にあるように、英会話サイモンズでは、過去形や未来形を一般的なカリキュラムよりもかなり早い段階で教えることにしました。以来、小学生向けの基本英文Aシリーズには、中3で習うことになっている現在完了形などを新たに追加しています。最終的にはプリントにして60枚、合計で700英文くらいになる予定です。この700英文をランダム順でもサッと口に出せるようにすることを小学生の目標にしているのですが、早ければ初心者からスタートして2年ほどで到達できそうな子どもたちもいます。

英語を話すことに慣れていないと、中学生や高校生でも、ごく基本的な質問が聞き取れなかったり、簡単な英語が口に出せなかったりします。実際、文科省の調査によれば平均的な高校生はほとんど英語を話すことができません。英会話サイモンズでは、「いつ、どこで、誰が、何を、どうした」という基本的な情報については問題なく話せる中高生が増えてきました。まだまだ基礎レベルとは言え、マンツーマン英会話を50回、100回と積み重ねることなしには、なかなか到達できないレベルです。

英検準1級に合格した高2の生徒がいます。中3で入会してくれた時点で学校での成績はトップクラスでしたが、本人曰く「入会前は英語を話すことについて自信も興味もなかった」とのことです。入会から2年半ほど経った今では、意欲も実力も英会話サイモンズの中でトップレベルの一人になりました。外国人講師のサイモンは「自分が今までに準1級の面接指導をした社会人や学校教員と比べても、一番英語がスムーズに話せると思う」と言っています。特に筆記試験についての指導はしていませんが、英語の実力を伸ばすこと、特に話す力を伸ばすことについては、英会話サイモンズのレッスンが役立っていると思います。

渡米前に週2回、約3か月間通ってくれた生徒のこともご紹介しようと思います。当時小学2年生だったその子は、全くの初心者としてスタートしたのですが、「英語を身につけよう」というガッツと集中力がすばらしく、これ以上ないスピードで学んでくれました。語学の才能があることは間違いなく、物怖じしない性格でしたので、「語学習得については何も心配ないでしょう」とご両親にはお伝えしました。先日お母さまからいただいたメールには次のように書かれていました。 - 「アメリカに来て1年が経とうとしています。〇〇の英語は学校生活ではほぼ不便のない程度になりました。小学校でのESLも卒業してしまい、9月からは現地の生徒と一緒に勉強しています。サイモンズでしっかりお勉強させてもらったお陰だね、と主人と今でも感謝しております。」 -

英会話だけでなく、音読に使っている教材のレベルも上がってきました。当初は、小学生については、Harry the Dirty Dog(どろんこハリー)や、Swimmy(スイミー)くらいで十分だと思っていたのですが、今では何人もの小学生が My Father’s Dragon(エルマーのぼうけん)を使って音読の練習をしています。その中には、帰国子女や学習経験者だけでなく、サイモンズに初心者として入会した子どもたちも含まれています。”If you think I’m going to give that cat a saucer of milk, you are very wrong.”のような一節を文字を見ずにスムーズに再現する姿を見ていると、ずいぶんと上達したなあと感じます。

英語力がぐんと伸びる7つのポイント

さて、上記のような成果は理由もなく出ているわけではありません。英語の力が伸びるには、英語の力が伸びやすい要素を一つずつ増やしていく必要があります。ペーパーテストの結果だけを見て、「こんなことではダメだ!とにかく頑張れ!」みたいなことを言っても、もちろん子どもたちの力は伸びません。

以下には、私たちが考える「英語力が伸びやすい要素」を7つ挙げてみました。

1.まずは丁寧に根気強く。

「間違いを気にしていては英語は上達しない」としばしば言われますが、ちょっと疑問です。私たちは「練習は丁寧に、話す時には大胆に」が正しい態度だと考えています。よくできる生徒は例外なく練習が丁寧で、きちんとできるレベルまで仕上げる根気強さを備えています。たとえば暗唱例文も、それこそ一字一句間違えずにスムーズに言える状態にしてから「できます」とやって来ます。反対に、「できる!」とすぐにやってきて、「あれっ何だったっけ?」とごまかし、またすぐに「今度はできる!」とやって来て、やっぱりボロボロ‥‥、という生徒もいます。このような生徒は、まずはこの学習姿勢を(愛情をもって)叩き直してあげないかぎり上達はあり得ません。

2.他人の目を気にするのをやめる。

生徒の中には、失敗しないようにとか、上手くできないと笑われるんじゃないかとか、そんなことばかり考えてしまうタイプの生徒がいます。暗唱例文の際に、緊張で頭が真っ白になってしまって、涙目になってしまったりするのです。一方で、他の生徒よりも先に合格したいとか、親に褒められたいとか怒られないようにしたいとか、自分が賢いとアピールしたいとか、そんなことばかり考えてしまうタイプの生徒もいます。性格的には正反対に思えますが、基本的には他人にどう思われるかばかりを気にしている点では同じです。こういう生徒は伸び悩みます。英語の練習に意識を集中することができず、他人の目ばかりを気にするからです。

3.自力で取り組む姿勢をつける。

私たちは個別指導ができる体制をとっていますが、それに甘えてすぐに「分からない!できない!」と助けを求めてくる生徒については、愛情を持って少しだけ厳しい対応をします。また、「全然できない!全部分からない!」という質問の仕方は”頭が悪くなる”という理由で禁止しており、「ここまでは分かるけれども、ここが分かりません」と質問する習慣をつけなさいと言っています。「人に手取り足取り教えてもらうことを期待しているようでは、英語が使えるようになるなんて到底ムリ!」という確信が私たちにはあるからです。

4.英文を「音覚え」できるようにする。

英文を音として覚え、それを声に出して再生すること。これを私たちは「音覚え」と呼んでいます。

英語上達のためには、何よりもまず「音覚え」する力を伸ばさなくてはなりません。この力が伸びることは、その分だけ英語が頭に残りやすい状態になることを意味します。この力なしに英語を学んでも、けっして英語が話せるようにはなりません。日本の英語教育がうまくいかないのは、この「音覚えする力」を軽視ないし無視して、単なるペーパーテストの点を競うことに終始しているからだと思います。

長くなってしまうので、ここでは特に大切なことだけを書いておきます。この音覚えする力は基本英文の暗唱トレーニングをくり返すことによって着実に伸びます。ただし、私たちが「文字覚え」とか「場所覚え」と呼んでいる、視覚的に覚える癖がついてしまうといけません。「意味から音」が思い浮かぶように練習することが大切です。

5.英文を「文法覚え」できるようにする。

より多くの、より複雑な英文を、より効率的に身につけていくには、パターンや構造を理解して英文を再現する力が必要です。私たちはこれを「英文法覚えする力」と呼んでいます。英会話サイモンズの基本英文集は、パターンや構造を意識しやすいように工夫されており、自力でそれらに気づく生徒もたくさんいます。ところが、いくらアドバイスしてもパターンや構造を理解しようとせず、ひたすら丸覚えしようとする生徒もいます。やはりそういう生徒は伸び悩みます。ちなみにプリスクール出身者や、帰国子女の中にも、こういう傾向の子どもたちがいます。

母語であれば、日々の生活における膨大な量の言語体験によって、その言語のパターンや構造、すなわち文法がある程度は自然に身につきます。しかしながら、日本で暮らす一般的な子どもたちにとっては、英語は母語ではなく外国語です。やはり意識的に文法を学ぶことで、生活における言語体験の不足を補わなければなりません。実際、トップクラスの生徒は、例外なく「音覚え」と「英文法覚え」の力が高いレベルで揃っています。

6.練習量を稼ぐ。

私たちが子どもたちを指導するときには、「まずは少量をゆっくり丁寧に」を心掛けさせます。これができないのに「たくさん」とか「速く」を求めてしまうと、質の低い学習が習慣化するという最悪の状況になるからです。ただし、一定の質を確保できている場合は、あとは絶対量の問題です。英語は実技的な要素が大きいので、どんどん練習できる生徒はどんどん力がつきます。たくさん練習できるというのは一つの大きな才能です。なお、練習量を増やすために家庭でも何かやらせようとお考えになる保護者の方もおられますが、子ども自身が意欲を見せる場合は別として、まずはレッスン時間内でフルに練習するようにアドバイスするのがいいと思います。

7.好奇心や創造性を発揮するようになる。

語学は他人に教えてもらうだけでは決して使えるようなレベルには達しません。いろんな語彙や用法に気づく好奇心や、それらを使って自分を表現する創造性を大いに発揮することが不可欠です。教科書や問題集だけで英語を勉強していては、このような好奇心や創造性は育ちません。一言で言えば、英語ユーザーとしての体験を与えることが必要です。

トップクラスの中高生は、テストや英検では飽き足らず、どんどん話せるようになりたいとか、好きな本の原書を読んでみたいとか、そういう気持ちを持っています。そういう気持ちが好奇心や創造性を発揮することに繋がるのです。学校のテストや英検で好成績を収めていることは、あくまでも副次的な成果にすぎません。

子どもたちを教科書や問題集の外へと連れ出し、好奇心と創造性を大いに発揮できる環境を与えたいというのが、私たち英会話サイモンズの基本理念です。

お読みいただきありがとうございました。

私たちは英語を話す力を伸ばすにはどうすればいいのかをいつも考えています。サイモンズを開校してからの3年間だけでも、105分のレッスンが2000回くらいになりました。上記のポイントは、伸びる子は何が良いのか、伸び始めた子は何が変わったのかを観察して気づいたことです。お子さまの英語教育に関心をお持ちの皆さまのお役に少しでも立てるなら幸いです。