音読を完了する大切さ

一冊目の絵本の音読を完了する生徒が出てきました。多くは中高生や英語学習の経験があった小学生ですが、彼らにとってもきちんとした音読練習は初めてだったようです。

自分なりの発音で単語を追っていく読み方ではありません。ネイティブスピーカーの音を聞きながら何度も声に出し、単語ごとの発音も確認しながらの練習です。その努力をくり返した結果、例えば「どろんこハリー」(Harry The Dirty Dog)で450語くらい、音読に3〜4分かかる長さなのですが、ほぼ最後まで暗唱できる状態になっています。

英語は、一応日本語に訳せるとか、文法問題が解けるとか、そういうレベルの練習にとどまっていては、けっして使えるようにはなりません。

以下は、有名な英語講師の安河内哲也氏の文章です。

英語の技能は楽器の演奏とそっくりだ。ピアノを​弾けるようになるには、楽譜を理解したり暗記したりしなければな​らない。しかし、楽譜を分析することに終始していても、ピアノが​弾けるようになるはずはない。練習が大事なのである。
 何度も練習すれば、指が楽譜をおぼえる。つまり、理論が自動化​されるわけだ。この練習にあたるのが「音読」である。まずは、最​小限の理屈を学び、徹底的な音読により、一瞬で口から言葉が出て​くる反射神経。それこそが英語の実力なのである。
 間違っても、弾けない楽譜を分析してコレクションして自​己満足するのはやめること。

さらに、意味が分かり、英語らしい発音で、暗唱できるくらいに音読をくり返した英文は貴重な財産です。それにより、さらにレベルの高い、英語を使うための学習が可能になるからです。

今後は、例えば以下のような学習を予定しています。

・マンツーマン英会話の話題として用い、「理解できる英語」を「使える英語」へと引き上げる。
・音読筆写によって書けるようにする。
・文法を理解するための実例として使う。
・文単位の音声認識に挑戦し、発音をブラッシュアップする。

個々については、また改めて書こうと思います。