年少の冬に入会。1年半を経た年長児の5分練習。
年少の冬から英会話サイモンズで英語学習をスタート。入会から1年半を経た幼稚園の年長児です。家庭学習でも、週に2〜3回くらい、それぞれ15分ほど英語チャレンジをやっているようです。
最初に、練習する英文を選ぶために、以下の操作をしています。
- Exloreという収録されている全英文が表示されるモードを選ぶ。
- えいぶん01から06(A01-A06)に含まれる英文だけが表示されるようにフィルターを設定する。
その上で、以下のように練習するよう、彼には伝えてあります。
- 日本語訳だけをヒントにして英文が言えるようなら、言ってみる。
- 無理な場合は、音声を聞いてリピートする。
- うまく正解にならない英文は、スキップする。
この練習は、一般動詞系とbe動詞系の英文がミックスされた状態で、たとえば、I like … と I am … 、Do you …? と Are you …? を正しく言い分けること等を目標にしたものです。
この練習に取り組んでいる生徒たちは、すでに以下の6つの英文セット(Trails)を個別に練習済みです。これらは幼稚園児や小学生の初心者に、まず最初に取り組んでもらっている英文セットです。
- えいぶん01( I like ice cream. など、一般動詞系の英文の、肯定・否定・疑問文)
- えいぶん02( I am happy. など、be動詞系の英文の、肯定・否定・疑問文)
- えいぶん03( I have a teddy bear. など、一般動詞系の英文の、肯定・否定・疑問文)
- えいぶん04( I am a boy. など、be動詞系の英文の、肯定・否定・疑問文)
- えいぶん05( I want this one. など、一般動詞系の英文の、肯定・否定・疑問文)
- えいぶん06( My name is Marcus. など、be動詞系の英文の、肯定・否定・疑問文)
収録英文は全部で118文ありますが、この生徒の場合は、そのほとんどについて、音声を聞けば音声認識に通る発音でリピートができる状態です。
身についていることを3つ挙げるとすれば…
1.自分で練習することができている
このビデオでは、いつもやっているような練習を5分間だけ収録したものです。5分間で20の英文に正解することができています。これを30分続ければ、118文すべての練習ができるくらいのペースです。実際、頑張りが効く日であれば一人で全部をクリアすることもあります。
日本で暮らしながら英語習得を目指すには、一人でもくもくと練習する根気強さが絶対に欠かせません。そういう学習姿勢を生徒たちに身につけてもらうことも、英会話サイモンズの重要な目標です。
もちろん、幼稚園児なのでまだ自分でしっかり練習ができない日もあります。できるだけ自分で練習するように励ましながらも、日本人講師が常にサポートできるようにしていますので、その点はご安心ください。
2.英語として通じる発音ができている
彼が英文をリピートしている様子を見ると、音声認識に簡単に通っているように見えるかもしれません。
でも、want や what の /w/音が出ない、years old が言えない、like や blue や color の /l/音 が通らない、bag が bug や back になってしまう、a fast runner がまったく違う単語になる、みたいなことは、初心者にとって(あるいは多くの日本人にとって)普通です。
彼も、他の生徒たちも、日本人講師のサポートを受けながら、時には何十回も練習をくり返して、これらの発音ができるようになっています。このビデオを見ると、彼が発音に気をつけながら、はっきりと発話している様子がよく分かります。
日本では、英単語のスペルを覚えることはかなり重要視されているのですが、それに比べると、英語らしい発音の大切さは軽視されています。けれども、発音はとても重要です。自分で発音できない英語は、聞き取ることも、音として記憶することもできないからです。つまり、英語として通じる発音を学ばないと、英語を身につけることができないのです。
3.音で丸ごと覚えているセンテンスが増えている
この生徒が英語を発話するシーンを見ていると、一単語ずつ考えながら言っている感じがしません。文全体を丸ごと音として覚えている感じがします。
この様子を見て、「結局は丸暗記なのか。これで文法が分かるようになるの?」と思う人が、おそらくおられるでしょう。けれども、実は、算数の学習において九九の暗記が必要であるように、英語習得にも九九のようにサッと口に出せる英文がたくさん必要なのです。
たとえば、This is a pen.であれば、サッと口に出して言える日本人は多いでしょう。この時、a という不定冠詞を正しくつけて言えているとすれば、それは「 初登場の可算名詞の単数形には、通常 a/an がつく」という文法ルールを瞬時に適用しているからではなく、This is a pen. という英文を、音として丸ごと覚えているからです。
そして、この丸ごと覚えている英文があることで、不定冠詞について説明を受けた時に、それを文法的に理解することができ、This is the pen. との違いなども理解できるのです。逆に、不定冠詞について説明を受けた後、関連する基本英文を言えない状態だとすれば、それがどういうケースに関わる文法なのかを記憶しておくことができません。
また、「私はイヌが好きです」を I like dog. と言ってしまう間違いは、中高生に非常に多いですし、大学生・社会人も同様です。その中には、「イヌ類全般という意味にするには、dogsという複数形(総称複数)にする。 I like dog. だと文法的にはイヌ肉が好き、という意味になってしまう。」という説明を受けたことがある人も多いはずです。にもかかわらず、I like dog. と言ってしまう人は、I like dogs. という正しい英文を音として覚えていないことが原因です。
この点、英会話サイモンズの生徒は、全員が完璧にできるわけではありませんが、普通の小中高生に比べると、I like dogs. や Do you like apples? を正しく言える生徒の割合が高いと思います。また I don’t like carrot. と間違った英語を言った場合でも、「ミスがあるけど分かる?」というと、I don’t like carrots. と気づく生徒が多いです。それは、幼稚園児や小学生向けの基本英文で、I like dolphins. や I don’t like monkeys. など、総称復習を含んだものをいくつも覚えているからです。
つまり、英文法の説明を受ければ、英文法が身につくわけではないのです。英文法を理解するには、できればそれ以前に、遅くとも説明を受けた時点で、関連する基本英文をセットで覚えておくことが欠かせません。
そして、英語を習得するためには、This is a pen. や What’s your name? だけでなく、Does your father play tennis? や、I have a lot of homework to do. や、Is there anything I can do for you? や、How long have you been in Japan? など、中学レベルの基本英文をできるだけ数多く、This is a pen. と同じレベルで、サッと言えるようにすることが必要なのです。
難しく思われるかもしれませんが、一番大切なのはリピートの回数です。How long have you been in Japan? をサッと言えないのは、この英文を口に出して練習した回数が少ないことが一番の理由です。仮に、This is a pen. を言ったことがあるのと同じくらいリピートすれば、同じように身につけることができます。
入会して間もない頃と比較すると…
下の動画は、この生徒が入会して間もない頃(年少・4歳1ヶ月)の練習の様子を撮影したものです。冒頭の動画と比べてみると、1年半くらいの間に明らかな上達が見られます。
えいぶん01-06は初心者におすすめです。
今回、紹介している6つの英文セットは、英語を始めて学ぶ幼稚園児や小学生におすすめです。また、中1レベルの基本ができていない中学生にとっても役立つと思います。よろしければやってみてください。
学習経験がないのに驚くほどよく覚えるお子さんもいれば、「長年英語を習っているのにショッキングなくらいできない!」というお子さんもいるでしょう。また、発音がうまく認識されないけど親の自分では教えられない、というケースもあると思います。
いずれの場合でも、よろしければ無料体験レッスンにお越しください。何らかお役に立つアドバイスができると思います。